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C h i n a ( 洋 口 )

● 洋口港地区 風力発電所

 揚子江を挟んで上海の北側にある江蘇省南通市如東県洋口港では、第2の上海をつくろうと莫大な資本が投下されていて、港を世界レベルの億トン港に改築や、アジア最大の風力発電所建設などの巨大プロジェクトが進行している。
 洋口港周辺の埋め立て地(多分)には、見渡す限り多くの風車が林立し、また、港に続く海岸線には、延々と風車が立ち並んでいた。
 この地区で2011年末に稼働した、国電竜源電力集団の洋上風力発電所は、設備容量が15万kwで、これは、第1期工事部分であり、中国国内最大規模である。
 2015年の中国洋上風力発電設備容量目標値は500万kw、2020年の同目標値は3,000万kwとされている。

  北京や上海の大気汚染の深刻化が報じられた中国の、2012年までの累積の風力発電設備容量は、7,556.4万kwと、世界第1位であるが、日本は261.4万kwで、30分の1程度である。
 しかし、中国の急激な風力発電の発達の陰では、風力発電の安定的な運営のためには不可欠とされる「低電圧穿越設備」が装着されていないために、総発電量の半分程の電力が失われているという問題も報じられている。