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風車列島

 GWEC(グローバル・ウィンド・エナジー・カウンシル)によると、2012年の世界の新規風力発電の設置容量は44,711MWで前年比10.0%増、中でも中国が13,200MWで、1位である。アメリカが13,124MWの2位、この両国で全体の59%を占めている。
 日本の新規設置容量は、88MWで、中国の150分の1である。
 累積の設備容量でも、中国は75,564MWで、2010年にアメリカを抜いて世界1位であるが、日本は2,614MWで30分の1だ。
 
  近年、日本でもようやく実証実験が始まった洋上風力発電では、2012年の世界の新規容量は1,292MWである。日本と同じ島国のイギリスが854MWで1位。累積では2,948MWで、日本の25MWを大きく引き離している。
 
  私は海釣りが趣味で、近年、見た事もない南方系の魚が釣れるようになった事から、地球の温暖化に関心を持つようになり、また、漫画少年でもあった私は、風車に手塚先生の描く近未来世界のイメージ を重ねて、以前から興味があった風力発電風車を撮影し始めたのである。
 
 福島原発事故後、注目を集めた風力発電は、コストや安定供給性、環境面などでの負の意見もあるが、上のデータを見ると、真摯に、前向きな決意を持って研究・開発を進めるならば、風力発電が、日本のエネルギー供給源として、もっと重要な位置を占め得ると思いたい。
 その発電量の割合がどれ位の物であるのか、色々な意見があって、私には、本当のところは判る術もないが、あの、いつ収束するのかも知れない原発事故の被害と復興、使用済み核燃料の処分の問題を思うと、少しでも早い風力発電の発展を願うのみである。  

撮影場所